この世のほぼ全ての人にとって、全く役に立たない記事です。
リチウム電池は、コンピュータのCMOSバックアップやカメラの電源等に用いられています。このリチウム電池の規格、現在はCR2と呼ばれるものが主流です。形状はボタン型のものと円筒型のものがあります。いずれも家電量販店で簡単に手に入ります。
古いパソコンではCR6と呼ばれる規格のものがCMOSバックアップに使用されていました。この規格は現在製造されておらず、電子パーツ店でも手にいれることは困難です。
電池である以上、いつかは枯渇してしまうもの。20年以上前のパソコンのBIOSバックアップ電源に使用されていた上記CR6規格のリチウム電池が枯渇してしまい、BIOSが立ち上がらなくなってしまいました。何とかならないものかと思案していたところ、アマゾンでCR2用の電池ホルダーを見つけました。幸い、CR2もCR6も同じ3V電圧のため、流用することができるのではないかと考え、工作に入りました。
やり方は簡単です。元のCR6電池のケーブルを取り外し、ホルダーのケーブルに結線するだけです。赤がプラス、黒がマイナス。はんだで固定するのがもっとも安全 ですが、絶縁テープで固定するだけで充分かと思います。
結果、BIOSが立ち上がるようになりました。今のところ特に問題なく転用できています。ホルダー型なので、交換しやすくなったメリットがあります。
あまりに古いものに拘るのも問題かもしれませんが、既に製造されていない電子部品であっても転用が効く一例としてあげました。