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【生前実行】エンディングノートの作成

葬儀相続に際して、まずは被相続人の意思を明確にすることが重要です。葬儀に関する希望から、交友関係、財産関係といった情報をまとめるツールとして「エンディングノート」なるものが存在します。コクヨ等の文房具メーカーから豪華な装飾のものが販売されています。

コクヨ エンディングノート もしもの時に役立つノート B5 LES-E101
 

もっとも紙および自筆にこだわらなければ、マイクロソフトのワードテンプレートの中にあったりします。

https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/template/result.aspx?id=13933 

当然無料です。docx形式の電子ファイルなのでPC上で編集できる利点があります。尚エンディングノートは遺言書ではないので、法的拘束力はありません。あくまで本人の希望と生前環境を把握するためのものです。

 

ノートに記述する内容は作成元により差がありますが、大旨以下となります。

1. 本人の経歴、生活環境

・出生から学歴、職歴を含めた現在に至る経歴

・所属している団体、サークル活動、地域集団等

・交友関係者、親族関係者の連絡先

2. 医療に対する本人意思

・かかりつけ医師ないし病院の連絡先

尊厳死や臓器移植の意思表示

・保険証の内容と保管場所

3. 公共料金や年金などライフライン関連

・各種公共料金の情報(契約番号、引落口座情報など)

・年金や介護保険の情報(年金手帳の保管場所、受取口座情報など)

・借家の場合、大家ないし不動産屋の連絡先

 もし、親と同居しており将来的にその家に住むつもりであるのならば、公共料金関連は生前に名義変更しておいたほうが何かと手間がかかりません。 

self-fella.hatenablog.com

 前回の記事では電話加入権を例にしています。

4. 財産関連

・土地家屋に関する権利関連(所有地、登記名義人など)

・銀行口座の情報(銀行支店名、口座番号、暗証番号など)

・火災保険、生命保険など各種保険情報(保険会社、連絡先、証券番号、証券の保管場所など)

・株式など各種有価証券情報(有価証券の種類、取引相手、証券番号、証券の保管場所など)

・自動車など高額動産情報(対象物、贈与する場合の相手、処分方法など)

5. 葬儀

菩提寺の情報(所在地、宗派、連絡先など)

・もし決めてあるならば葬儀社の情報、連絡先

・葬式の希望形態(家族葬直葬儀など)

・その他葬式に関する希望(行って欲しいこと、よんで欲しい人など)

・墓の希望(菩提寺、永代供養、散骨など)

6. デジタル資産

・パソコンやスマートフォンの情報(保管場所、ロック解除方法など)

SNSクラウドサービス情報(ID、ログイン方法など)

最近では、パソコン上に上記「エンディングノート」に記載するような内容がまとめられているケースが多いです。いざというとき、PCのロック解除ができなければ、高額な出費(しかも無駄になるようなケースが多い)が嵩む場合があります。

self-fella.hatenablog.com

 

以上、このような「人生の最後」について切り出すと、中には

「明日にも死ぬような不吉なことを話すんじゃねえ!ワシはピンピンしとるわ!」

といった具合に、全く取り合わない狭隘な高齢者が多いのも事実です。いざとなってからでは遅いのですが。

しかし、昨今のコロナ事情を鑑みると、人生いつ終わるかわからないご時世です。親とじっくり腰をすえて話してみるいい機会かもしれません。