勃てよ、国民!

下ネタあり、閲覧注意!

【Ubuntu】DOSBox-XでDOSエロゲをプレイする

今回はDOSBox-XをPC98モードで動かし、エロゲをインストールそして実行してみたいと思います。PC98シリーズが何故「国民機」と呼ばれるまで普及していたのか?それは日本語が扱え「一太郎」や「花子」が使えたからではありません。DOSエロゲが実行できたからです。

 博物館物を除き、まともに動く実機を手に入れることはまず無理でしょうから、エミュレータを使うのが常套手段です。以下、Ubuntu上でDOSBox-Xを使用していますが、Windows版のDOSBox-Xでもやり方は変わりません。DOSBox-Xのインストールについては前回の記事を参照。

self-fella.hatenablog.com

 


〈目次〉


 

1. PC98モードへの切替

やり方はすごく簡単です。メニューから「Main」→「Configration tool」を選択し、ボタンの中から「Main」を押します。machineの箇所が「svga_s3」になっているので、これを「pc98」に変更します。

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「OK」ボタンを押してConfiguration tool画面で「save」ボタンを押下、「dosbox-x.conf」という名前で保存します。ファイルはホームディレクト直下に作成されます。この状態でDOSBox-Xを再起動すると、以下の画面のようにPC98モードで立ち上がります。

f:id:self_fella:20210324133416p:plain

あとは前回と同様に、CドライブをマウントしてDosを使えるようにします。毎回Cドライブをマウントするのが面倒ならば、先程作成したdosbox-x.confファイルのautoexecセクションに以下のような2行を追加しておくと、起動時に自動でマウントしてくれます。

mount C /home/(username)/Dos
C:

 

2. アリスソフト「あゆみちゃん物語」の入手とインストール

 エロゲメーカの老舗であるアリスソフトから配布フリーのDOSエロゲを入手します。

アリスソフト アーカイブズ

今回は「あゆみちゃん物語」を題材に使います。ZIP形式で配布されているのでダウンロード後、解凍してください。中身は拡張子HDMのファイルが7つ存在するはずです。これはFDイメージです。昔のエロゲはフロッピーディスクで配布されており、ゲーム本体を含むシステムディスク(今回の例ではDISKA.HDM)をまずAドライブに挿入、そしてデータディスク(DISKB.HDMからDISKG.HDM)をBドライブに挿入、Aドライブから起動し、ゲーム進行に従いBドライブのディスクを順番に入れ替えてゲームを進めるやり方でした。ただこのやり方は非常に手間であり、DOSマシンも後期になってくるとハードディスクを装備したものが普及してきたので、FDから起動するのではなく、直接ハードディスクにインストールできるエロゲが一般的になってきます。今回の「あゆみちゃん物語」もハードディスクに直接インストールできます。

最初に、DISKA.HDMをAドライブ(フロッピー)としてマウントします。メニューから「Dirve」→「A」→「Mount a disk or CD image file」、ファイル選択ダイアログが出るのでDISKA.HDMを選択します。表示されないようなら「All Files」を指定してください。

次にAドライブに移動し、インストールバッチを動かします。

C:>A:
A:>HDDINST A C

2行目はAドライブからCドライブ(ハードディスク)へインストールする意味合いです。その後、ゴチャゴチャメッセージが出てきますが、すべてエンターキーですっ飛ばします。しばらくすると「Bad command or filename - "Diskを入れて下さい"」といったメッセージが出てきます。ここからは、順番にAドライブのフロッピーイメージを入れ替えていきます。AドライブにはDISKA.HDMが割り当てられていますが、これをアンマウント、DISKB.HDMをAドライブにマウントしエンターキーを押します。

1. 「Drive」→「A」→「Unmount drive」

2. 「Drive」→「A」→「Mount a disk or CD image file」、DISKB.HDMを選択

3. DOSBox-X画面に戻ってエンター押下

上記操作をDISKBからDISKGまで繰り返します。大昔のマシンでは「うぃーんうぃーん」とフロッピーやハードディスクが回転する音が聞こえたため、きちんとファイルが転送されているか音で判断できましたが、ここではそうもいきません。きちんとファイルが転送されているかはファイルマネージャーやターミナルを立ち上げ、以下のファイルが転送されているかで確認します。C:\AYUMI(/home/(username)/Dos/AYUMI)というフォルダが作られているはずです。

DISKB : BCG.DAT

DISKC : CCG.DAT

    :             :

DISKG : GCG.DAT

それぞれ各フロッピーイメージに含まれているCGデータです。転送が最後まで完了すると終了した旨のメッセージが表示されます。

 

3. 実行そして。。。

Cドライブ直下に起動バッチが作られているので、それを動かします。

C:>AYUMI

f:id:self_fella:20210324143255p:plain

無事に起動できました。マウスは使えないので、矢印キーとエンターキーで操作します。

一日の終わりにセーブポイントがあります。あらかじめ、セーブ用のディレクトリを作っておき、そこをAドライブとしてマウントします。

 「Drive」→「A」→「Mount folder as floppy drive」、ディレクトリ選択ダイアログが出てくるので作成したディレクトリを指定

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作成したセーブディレクトリの下に、セーブポイントに対応したDATファイルが作られます。再開するときは起動時に「ロード」を選択し、保存したセーブポイントを選びます。

ざっと、こんな感じですが、最後にこう問いかけたい。

君は16色カラーのエロゲで抜くことが出来るか!!!?

 

時代は移り変わったものです。