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【ePSXe】PC上で初代プレイステーションを再現

ePSXeは言わずと知れた、世界で一番売れたゲーム機であるPlayStationのPCエミュレータです。Windowsだけでなく、MacAndroidなど様々なプラットフォームに移植されています。2015年頃を境に更新が止まっており、枯れつくした感がありますが、その安定度は未だ他のエミュレータを寄せつけません。

www.epsxe.com

 

2000年頃に登場して、現在バージョン2.05まであがっています。比較的ハードのスペックが低くても動作しますが、実機以上の性能を求めるならば、CPUはCore-i第四世代以降、GPUオンボードではなくGTXシリーズ辺りを積んだほうがいいようです。バージョンが古いものは、Windows2000やXP辺りでも十分動作するので、押入れに眠っているオンボロマシンをPlayStation専用機として復活させるのも一つの手かもしれません。

ただし、最初に触れたように既に更新されなくなって久しいため、快適なゲーム環境構築というよりは、PlayStation動作環境の保全目的に限定したほうがいいです。快適性を求めるならば、現在も開発が続けられているDuckStaionやXEBRAのほうがいいです。

また、台数が多い故か、20年以上経過した今でも本体ハードの状態が結構良好なものが流通しています。

互換機も発達しているので、取り立てて急いで動作環境をバックアップする必要はないかもしれませんが、準備しておくに越したことはありません。

 

準備するもの

1. ePSXeをダウンロードしインストールしたマシン

 公式サイトのはzip形式で置いてあるので、適当なフォルダに解凍して終わりです。起動するときはePSXe.exeをダブルクリックするだけです。

2. 拘るのなら、PlayStation実機のBIOSイメージ

 最初のころは実機BIOSのイメージが必要でしたが、現在は内蔵BIOSが搭載されています。100%ではないものの大半のタイトルが内蔵BIOSだけで動作するので、自前でBIOSを準備する必要性は薄いです。実機BIOSの吸い出し方はここでは取り上げません。

3. ゲーム本体のROMイメージ

 PCに光学ドライブがあるならば、CDそのままでいいです。光学ドライブがないパソコンの場合は、ゲームCDからイメージを作成する必要がありますが、DRMがかかっているものは無理です(無理にやると違法です)。CDイメージはCdManipulator等を使い、CUEイメージにしておきます。CUEイメージはそのままePSXeで読み込むことができます。

www.storeroom.info

PS3PSPでダウンロードしたゲームアーカイブスのEBOOT.PBPは、そのままではePSXeに読み込むことができません。psxtractというツールを使ってCUEイメージに変換する必要があります。やり方は前回記事参照。

self-fella.hatenablog.com

 

動作手順

最初に起動するとウィザードで設定を行います。

BIOS: HEL Bios

ビデオ: どちらでも可。Pet'sの方が安定していると定評あり

サウンド: デフォルトのSPU coreのまま

CDROM: Win9xでないならNT系のものを

ここまでは、ほぼ弄る必要がありません。コントローラの設定だけはきちんと行っておく必要がありますが、後からでも変更できます。

「設定」→「ゲームパッド」→「ポート1」→「パッド1」

下記のような画面が出るので、キーボードやゲームコントローラのキー割り当てを行います。

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使いたいINPUTデバイスを選択します。キーボードおよびDirectInputないしXInputに対応したゲームコントローラが使えます。ゲームコントローラは予めOSが認識している必要があり。設定方法は変更したいボタンテキストにカーソルを合わせ、割り当てたいキーを打ちこむだけです。○をXでなくSPACEキーにしたいならば、Xにカーソルを合わせてSPACE押下。キーボードもゲームコントローラもやり方は同じです。

ePSXeを起動したら、読み込むゲームROMを指定します。CDならば「ファイル」→「CDROMの起動」、イメージならば「ファイル」→「ISOの起動」でCUEファイルを指定。デフォルトではウィンドウモードで起動しますが、フルスクリーンで起動したい場合は、一旦ePSXeを終了しビデオの設定を変更します。

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「設定」→「ビデオ」で「フルスクリーンモード」か「ウィンドウモード」を選択。ただし、初代PlayStationソフトはワイドスクリーンなどには対応していないので、フルスクリーンにしても解像度比は4:3のままです。

 

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実際にエミュレータで動かしているところ。アドベンチャー系のゲームならば、設定を細かく弄らずともデフォルトのまま進められます。

エミュレータを使う利点はハード寿命からゲームソフトを切り離すことに帰着しますが、人気ゲームはほぼ確実に新しいハードに対応して移植されていきます。このため、手持ちのゲームソフトをすべてエミュレーション用に確保する必要性はありません。しかし、ものによっては、本体実機から切り離してエミュレーション用に確保しておくのがいい作品もあります。

・ゲーム会社が潰れて、版権そのものの帰属が不明確になり、リニューアルの目途が立たなくなった作品

・ゲーム会社の技術力が足りずに、新しいハードに対応しきれなくなった作品

具体名をあげるのは避けますが、個人的に一つの目安と思っています。