PlayStation3(初期型、CECHA00)を分解し掃除したときの記録。PS5の時代ですが、まだまだPS3は現役として使えるので、日常のメンテナンスは必要です。
10年近く経過しているので、内部は埃まみれでした。とりあえず、埃を除去しCPUのグリスを塗り替えます。
今回使用したもの
1. エアクリーナー
2. アルコール成分を含んだウェットティッシュ
埃の除去だけでなく、グリスの拭き取りに使います。
3. 筆
百均で売られているもので構いません。エアクリーナーだけでは取れない埃を除去します。
4. ドライバー
ネジ頭がかなり小さいものがあるので、セットになったものがあると便利です。最初のカバーを外す段階で、普通のプラスドライバーとは別にトルクスドライバーが必要になります。
5. グリス
自作パソコンに使用するものと同じものでいいです。
購入時から一回も塗り替えていなければ、カピカピの精子状態になっているはずです。
分解手順
1. まず底面カバーを開けてハードディスクを取り出します。この手順はマニュアルにもハードディスク換装手順として明記されているので、それに従うだけです。
https://www.playstation.com/ja-jp/support/hardware/ps3-hdd-support/
2. 次に底面にある「剥すなシール」をはぎ取りキャップを開けます。この時点で分解に着手したと見なされメーカーのサポート対象外になってしまいますが、すでにSonyによるサポートは終了したハードなので、構わずに開けてしまいます。
中はトルクスネジでとめられているので、トルクスドライバーを使ってこじ開けます。今後も分解するなら、普通のプラスネジに交換しておいた方が便利かもしれません。
3. 「PLAYSTATION3」の刻印が入ったカバーを下にずらして外します。中は6本の長ネジと1本の短ネジで止められているのですべて外します。⇒マークがついているので直ぐに分かります。。短ネジ部分は「Short」と記しがあります。
3. ブルーレイドライブを取り外します。ネジを外した段階で、ドライブの固定ははずれており、電源ケーブルとフラットケーブルを外すだけです。フラットケーブルをはずすときは、黒い固定部分を上に持ち上げる感じで引き上げますが、力を入れすぎるとポキッと逝ってしまいます。
次に左下にあるカードリーダ部品とその下にある無線通信ユニットを外しますが、ネジとフラットケーブルが接続されているだけなので、直ぐに外せます。そして右下のセンサー部分もネジとケーブル外します。左上の電源も同じく取り外し。
4. 上部の部品をすべて取り払ったところ。
赤い部分のネジ(⇒マークあり)を外せば、マザーボートを外すことができます。ここから先は凄い埃が発生する場合があるので、屋外で作業した方がいいかもしれません。底面カバーの裏とファンの部分は積り溜まった汚物であふれかえっています。埃をとって落ち着いたら、青い部分のネジを外し、CPUファンとマザーボードを切り離します。
5. CPUファンの部分は羽の部分と熱を放出するためのヒートシンクの部分からなるので、ネジを外しておきます。羽の部分は裏側まで塵がこびりついているので、筆で埃を落としておきます。
ヒートシンクについているグリスはアルコール分を含んだティシュで拭き取っておきます。
6. マザーボードのCPUの上面が見えるので、ヒートシンクと同様にグリスを拭き取っておきます。
新しいグリスを塗るときは、ドッぷと垂らすのではなく、淵にかからない程度にヘラで薄く伸ばすのがコツです。はみ出してしまうと周りの基板部分を痛めることがあります。
ここまで来たら、あとは組み立て直します。中を掃除し、グリスを塗り替えるだけでも気分的に違います。
ネジや部品の位置を正確に把握するために、分解時には手順の区切りごとに写真をとっておくのがコツです。動画で配信されている画像が、すべて自分の機器に当てはまるかというと、そうとも限りません。