【RemixOS】RemixOS補完計画 その9
RemixOSでWindowsアプリケーションを動かす
夢ではありません。実用性を度外視すれば、RemixOS上でWindowsアプリケーションを動かす方法があります。ここでは、Codeweavers社から配信されている「CrossOver on Chrome OS(BETA)」を利用します。ベースにWine(Windowsプログラムローダー)を使用しています。Chrome OS用とありますが、Chromebookで標準サポートされているAndroid上で動作するだけなので、PC用Androidにも流用できます。Android5以上が対象なので、RemixOSにもインストール可能です。
https://www.codeweavers.com/products/crossover-chromeos
GooglePlayストアで配信されていますが、公開されてからベータ版のままです。Chromebook自体Linux環境をサポートするようになり、こちらで本家のWineを動かすことができるため、CrossOverの出番はほとんど無くなってしまったかのようです。
ストアおよび公式サイトからいつ消滅してもおかしくない状況なので、欲しい方は早めに押さえておいたほうがいいかもしれません。
※と書いてしまいましたが、2020年10月時点で正式なリリース版が配信されました。価格は個人利用のもので5000円程度。上記Codeweavers社のリンクから辿れます。
1. CrossOverのインストール
GooglePlayストアからダウンロード、インストールするだけです。ベータ版なので当然無料です。
2. CrossOverの使い方(検索利用)
起動すると、検索フィールドが真ん中にあります。ここに例えば「Microsoft」と入力すると、ずらずらとMSオフィス等のアプリ名がでてきます。
上図は、Excel2003を選択しているところ。インストールボタンを押せば、インストーラーの場所を聞く画面が現れます。 インストーラーはDownloadフォルダ(ChromeOSではホームフォルダのようなもの)に置かれているのを前提としているので、予めインストールファイル一式をDownloadフォルダ直下に置いておく必要があります。Windows経由ないしUSBメモリ経由で配置すればいいでしょう。
あとは、Windowsでのインストールプロセスと同じです。シリアル番号等をもとめられたら入力します。インストールが完了すると、アプリが登録されるので「LAUNCH APPLICATION」ボタンを押すだけです。
3. リスト上にないアプリケーションの利用
2は、Codeweavers社の方で予め動作確認がとれたアプリのインストール方法です。例えば、マイナーなゲームなどは検索しても出てきません。このようなときは、リスト化にないアプリケーションのインストールを選択します。
「Install Unlisted Application」を押すと、インストーラの場所を尋ねてくるので、Downloadフォルダ下において置いたインストーラを指定します。あとは、先程と同様です。
以上は、インストーラを指定する方法ですが、Exeファイルを直接指定し起動させる方法もあります。最近のWindowsアプリケーションはレジストリの情報を使わずに、そのまま起動できるものも多いので、Windowsからインストールフォルダ毎コピーしたものをそのままダウロードフォルダに配置し、「Install Unlisted Application」選択後、直接実行Exeファイルをインストール指定します。
上図は直接、Windows実行ファイル(EXE)を指定しているところ。
ランチャーに登録されたら、起動として「File Explorer」を選択します。
見慣れた感じのWindowsエクスプローラが起動するので、Exeファイルの場所を指定しダブルクリックします。Downloadフォルダに丸ごとコピーしていれば、その直下に現れます。
こんな感じになります。未動作確認アプリになるので、100%正常動作するとは限りません。フォントがおかしかったり、MIDIが鳴らなかったりします。このような場合、Wineの設定ファイルをいじることになりますが、それだけで膨大な情報量になるので、ここでは取り上げません。Wineについては、様々なサイトで取り扱われているので興味のある方は参照してみてください。
これでムフフ・・・な展開が期待できますな。
下半身を鍛えつつ、次号を待て。
ではでは。