【USBメモリ】USBメモリにエロゲを入れて持ち歩く
パッケージ製品であれ、ダウンロード製品であれ、通常ソフトウェアはPCの内蔵ディスク(ハードディスクやSSD)にインストールされます。しかし、ソフトの中にはUSBメモリに配置することができ、そのまま起動動作可能なものも存在します。USBメモリで動作させるためには、そのためにソフトを設計する必要があり、通常の市販パッケージ製品の多くはUSBメモリにインストールすらできません。USBメモリにインストールできるソフトを集めたサイトとしてportableapps.comがあります。
当初は英語サイトでしたが、今では大半が日本語化されています。
エレコム USBメモリ 64GB USB3.2(Gen1)対応 スライド式 ストラップホール付き レッド MF-SLU3064GRD
- 発売日: 2021/03/08
- メディア: Personal Computers
では、エロゲをUSBメモリに入れて持ち歩くことは可能か?結論から言えば「可能なものもある」です。一時期、USBにインストールされた状態のエロゲが販売されていましたが、簡単にコピーでき違法行為が成立してしまうので、現在では流通していません。
USBメモリにエロゲを入れて持ち歩く利点
色々あります。
1. ディスク容量の節約
SSDやeMMCを使用してるPCは、それほどディスク容量は多くありません。最近のエロゲは4GB以上は当たり前なので、外付けのUSBメモリにエロゲを入れることで容量の節約になります。
2. 場所とPCを選ばない
Windowsが起動するPCがあればいいいので、ネットカフェやホテルのPCにUSBの口があれば、挿しこんで実行できます。もちろん公衆の場では、人目を気にしない勇気が必要ですが。
3. エロゲを使用した痕跡を残さない(重要)
最近ではPCはあっても家族共用だったりして、「個人で一台の家電」イメージはなくなっています。このような個人持ちでないPCで、エロゲをそのまま実行すると痕跡が残ります。USBメモリにインストールした状態で実行すれば、本体はPC上にないので痕跡が残りにくくなります。夜中にこっそり両親なり嫁さんの目を盗んで、エロゲを行うスリルがあります。
どのようなエロゲがUSB動作可能か
いくつかの基準があります。
Windowsレジストリにソフトの起動情報やセーブデータの情報を書き込むタイプのものは、まずUSBで起動させることはできません。エロゲメーカ自前のエンジンを使用しているようなソフトは、Windowsレジストリを使用していると考えてほぼ間違いないです。これに対して、最近の商用エロゲエンジン(アルテミスや吉里吉里など)を使用しているソフトはWindowsレジストリを使用していないか、使用していても起動に差し支えない情報を書き込んでいるものが大半です。
2. CD-DAではないこと
大昔のエロゲは、BGM等音楽データをCDの本体トラックとは別に持つCD-DA形式のものが結構あります。このようなソフトはUSB上で動かないと思ってほぼ間違いないです。ただ、実行に際して「単に音が出ないだけ」のものもあります。
3. DRM保護がかかっていないこと
著作権保護の観点から、起動時にディスクの挿入を要求したり、インターネット接続環境での認証要求を行うタイプのものです。ハードとソフトの紐付けを行うことからUSBで起動することはできません。
以上、代表的な基準ですが、これに当てはまらなくともUSBで起動できないソフトは数多く存在します。結局のところトライアンドエラーが一番手っとり早いです。
USBへのインストール方法
別段難しいことはありません。インストーラによっては、直接USBメモリをインストール先に選べるものもあります。直接インストールができなくとも、内蔵ディスクにインストールしたエロゲをフォルダ毎USBメモリにコピーするだけです。あとは、エクスプローラでコピー先のフォルダ内にあるEXEファイルをダブルクリック、実行するだけです。
これではあまりに芸がないので、ちょっとした小技を使います。先のPortableApps.comでは、USB上で実行できるソフトを管理するランチャーソフトが配布されています。トップページにある「PortableApps.comプラットフォーム」がそれです。このランチャーはWindowsのスタートメニューのように各ソフトを起動する機能だけでなく、サイトから各ポータブルソフトをインストールしたり更新したりする機能が備わっています。さらに、PortableApps.comのソフトだけが対象かというとそうでもなく、エロゲも普通に登録できてしまいます。
「PortableApps.comプラットフォーム」のインストール自体は説明する必要もないほど簡単で、USBメモリを挿した状態でダウンロードしたインストーラを起動するだけです。プラットホームを入れてしまえば、FireFoxやThunderbird、Vlcといった有名ソフトをダウンロードし使えるようになります。「アプリの管理」→「もっとアプリを入手する」。当然、硬派なソフトしかありません。FireFoxとVlcが使えるだけで、エロ用途には困らないでしょうが。
では、実際にエロゲをどうやって「PortableApps.comプラットフォーム」に登録するか?エクスプローラでエロゲ本体をUSBにコピーすること自体は変わりませんが、コピー先をプラットフォームが管理するフォルダ直下にします。
場所はUSBメモリ直下にある「PortableApps」フォルダです。
次に、フラットフォームの「アプリの管理」から「アイコンを更新する」を選択すると、「PortableApps」フォルダ配下にある実行形式ファイル(.exe)を自動で探して表示してくれます。
あとは表示されているソフトをクリックするだけです。
こんな感じになります。
ランチャー自体にはEXEの名前がそのまま登録されるので、気に入らなければ、右クリック→「名前の変更」で変更できます。また、同様に右クリックでカテゴリを変更することも可能です。「すべてのポータブルアプリ」に切り替えると、カテゴリ表示になるので「ゲーム」とかに分類しておけば迷うことはないでしょう。登録されるのは実行プログラム本体だけなく、同じフォルダ内にあるアンインストーラ等も表示されてしまうので、必要がなければ右クリックで「隠す」こともできます。
セーブデータの場所について
最近のエロゲは「ドキュメントフォルダ」直下にセーブデータを置くものが多いです。インストール時にセーブデータ場所が選択できるものは、インストールフォルダと同じ場所にしておけば間違いが少なくなります。インストールフォルダと別の場所にセーブデータを置くものについては、セーブデータもUSBメモリに保管して一緒に持ち歩く必要があります。
<Windows7以降のセーブデータ候補場所>
C:\Users\(ユーザ名)\Documents
C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Local\(エロゲメーカ名)\(エロゲ名)
C:\Users\(ユーザ名)\AppData\LocalLow\(エロゲメーカ名)\(エロゲ名)
C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Roaming\(エロゲメーカ名)\(エロゲ名)
いくつかありますが、普通は上記のいずれかです。