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【レガシーOS】MacOS9の延命措置

MacOS9以前のクラシック環境をAppleがサポートしなくなって10年以上経過していますが、世の中にはOS9を以前使い続けている人もいます。既にハードもソフトも、中古市場ですら手に入れることは困難です。PowerPCという独自のアーキテクチャのため、パソコン部品の流用にも限界があります。今保持しているG4Macが壊れる = クラシックMacOSとの別れ です。世のあらゆる物には寿命があるので致し方ありません。

では何故MacOS9を使い続けているのか?理由は一つ、「MacOS9でエロゲが動く」からです。しかもネイティブ、仮想環境(vmware等)やWindows実行ファイル動作環境(wine等)を必要としません。今から20年以上前に初代iMacが発表されました。スケルトンボディという当時にしては斬新なデザインがうけて、世界で最も売れたコンピュータの一つです。各エロゲメーカーもこれは無視できないシェアなのではと判断し、Mac用エロゲを投入し始めました。もっとも、大半はWindowsからの移植、ないしはWindowsMac両方で動作可能なハイブリッド製品です。

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しかし、Macでもエロゲが浸透し始めるのでは、という予測は見事に外されます。すなわち、MacOSXへの移行です。さらに追い討ちをかけるように、WindowsXPが大流行します。MacOSXになってからも暫くはクラシック環境がサポートされていましたが、Intelアーキテクチャへの切替に伴い完全に切り捨てられました。下半身でしか物事の尺度を測れない猿にとって、MacOSⅩ以降はもはや魅力あるオペレーティングシステムではありません。ChromeOSに抜かれる日もそう遠くはないと思われます。

 

MacOS9の延命措置

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。MacにしろDos/V機にしろ、物理的に壊れやすい部品はほぼ決まっています。

1. 光学ドライブ

2. ハードディスク

3. 電源ユニット

これらは何れも駆動部分を持ったパーツです。メモリやCPUは余程のことがない限り簡単には壊れません。

1と2については、PC部品が流用できるので、予備パーツを確保します。ただし、IDE規格のものは手に入れるのが困難です。時間が経つにつれて手に入れるのが難しくなる、かつ値段が上がるので、見かけたら即ゲットです。

日立GST Travelstar 5K160(160GB/ATA100/5400rpm/8MB) HTS541616J9AT00

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  • 発売日: 2006/10/06
  • メディア: エレクトロニクス
 

 

3の電源については、PC部品の流用がきかないので諦めます。Macに限らずメーカー製のPCは筐体に合わせて独自の電源ユニットを装備しているケースがあり、自作パーツのATX電源を装着できないものが多いです。

とりあえず、予備の部品を確保したら、現在のMacOS9環境をそのまま予備のハードディスクにバックアップします。

 

MacOS9のシステムバックアップ

MacOS9のシステムバックアップは特別なソフトを使わずにできます。

1. 予備のハードディスクを、USB変換機能をもつハードディスクケースやケーブルで接続します。最近のものは、USB2.0以降にしか対応していないものもあるので、USB2.0以前のMacでは注意が必要です。

2. 接続したハードディスクをFinderのディスク初期化でHFS+フォーマットします。このとき、「起動用ドライバ」を組み込む設定にします。

3. システムフォルダを含むハードディスクの中身を丸ごと接続したハードディスクにコピーします。

4. MacPRAM(BIOSに相当するもの)は起動ディスクを自動認識します。もし起動可能なシステムフォルダが複数あれば、起動時に選択することができます。ハードディスクやUSBドライブ、光学ドライブといったものから起動可能です。

5. 現在使用しているハードディスクがクラッシュしたら、予備のものに換装するだけです。

 

過去に2回ほどハードディスクか壊れました。1回目は光学メディアからシステムを復元しましたが、完全に元の形に戻すことができませんでした。この教訓を活かして予備のシステムクローンを常に持つようにしています。